アルカリ色のくも 宮沢賢治の青春短歌を読む

アルカリ色のくも 表紙

NHK出版
2021年2月20日出版/316頁
商品コード/0016280
Cコード/C0092(日本文学詩歌)
ISBN/978-4-14-016280-4
定価:(本体)1,600円(税別)


現代の歌人9人が、その心情に寄り添いつつ、賢治短歌を徹底的に鑑賞する
内山晶太、大西久美子、尾﨑朗子、梶原さい子、嵯峨直樹、堂園昌彦、土岐友浩、吉岡太朗
書下ろし解説「賢治短歌の成立」を収載!

近代短歌の最後の秘境


賢治短歌には、今なお解読不十分の謎が多く残されている。近代短歌としては、最後の秘境でもある。今後、現代の歌人の目によってこそ、より深く、より豊かに、読み解かれていく可能性がある……解説「賢治短歌の成立」より

(帯文より引用)


苦境に立たされるたびに、検事短歌を読み直してみたくなる。これはなぜなのでしょうか。そもそも表現者賢治は、どのようにして生成されてきたのでしょうか。
この問いに立ったとき、まず一番はじめに短歌表現のあったことが思い返されます。
……定型にはあてはまっている、しかし既成の短歌の考え方からは、なにかずれている。
ずれていながら、不思議な魅力もある。これはどういうことなのだろうか。
どのように読んでいったらいいのだろうか。

<「序 賢治短歌への入場券」より>


目次

賢治短歌への入場券

第一部

宮沢賢治の短歌鑑賞

鑑賞

  • 〔第一期〕 盛岡中学校時代
  • 〔第二期〕 盛岡中学校から盛岡高等学校入学まで
  • 〔第三期〕 盛岡高等農林学校時代
  • 〔第四期〕 盛岡高等農林学校時代

第二部

解説 賢治短歌の成立 佐藤通雅

宮沢賢治年譜