宮修二 『山西省』論/佐藤通雅 著
柊書房
2017年3月10日発行/四六判/400頁
定価:(本体)3,000円(税別)
ISBN 978-4-89975-367-4
おそらくは知らるるなけむ一兵の
生きの有様をまつぶさに遂げむ
不朽の名歌集『山西省』を単なる戦争歌集の範疇を超えたものとして捉え、数々の資料を基にその本質に迫る『宮柊二 柊二初期及び『群鶏』論』に続く力作長編評論。
(帯文より引用)
目次
1 序
2 戦中書簡
(1) 戦地からの書簡について
(2) 一兵意識について
(3) 兵であること、人間であること
(4) 戦記物への違和感
(5) 補説 鈴木英夫について
(6) 中国観
(7) 歌観
3 『山西省』刊行まで
(1) ブランゲ本から古径社版まで
(2) 占領下検閲政策について
(3) 「心に欝するもの」
4 「昭和十四年」歌稿━大陸行直前
5 「昭和十五年」歌稿(上)
6 「昭和十五年」歌稿(下)
7 渡辺直己・川口常好孝の戦争詠
8 「昭和十六年」歌稿
9 「昭和十七年」歌稿(上)
10 「昭和十七年」歌稿(中)
11 「昭和十七年」歌稿(下)
12 「昭和十八年」歌稿
あとがき
主要参考文献
初出覚書
装幀 日本ハイコムデザイン室