リアルタイムの短歌論 /佐藤通雅 著
五柳書院 版
1991年11月出版/221頁
定価:(本体)1800円(税別)
ISBN 4906010490
新い短歌は
何処から来て
何処へ行こう
としているのか
生から死までの幅の中で
未曾有の新しい問題を
考える
目次
- <午前>と<午後>の問題
- どこが可愛い三月兎
- 前景と後景の狭間で
- 俵万智現象とは何か
- <日乗>という漕法
- 解体する性、そして・・・
- 子どもたちへの贈り物は可能か
- 河野愛子・晩年の発言
- 金色の獅子は吼えるか
- 河野愛子・最後の場所
今私たちの経験している未曾有の新しさは、生から死までの幅にわたっている。それら全てに相渉るのは新世代だけではとうてい不十分だという趣旨を終章に書いた。じつはそこをこそ出発点とすべきだったのだが、思考ののろい私は気づくまでに一冊分費やしたというわけである。 (あとがきから)