路上第128号(2014年3月10日発行)

路上第128号(2014年3月10日発行)表紙

路上第128号
(2014年3月10日発行)90頁 500円(税込)

「路上」128号を刊行しました。内容を紹介します。
 「往還集128」佐藤通雅
 50首詠「原人」佐藤通雅
 「仙台文学館ゼミナール2013 宮沢賢治~「グスコーブドリの伝記」を読む」佐藤通雅

<招待席>
 25句詠「木の芽」渡辺松男
 20首詠「父の日」冬道麻子
 佐藤祐禎 100首選 高木佳子選
 「人間どもよーー佐藤祐禎論ーー」本田一弘

 仙台文学館ゼミナールの「宮沢賢治を読む」は、7回目を迎えます。今回は「グスコーブドリの伝記」をとりあげました。3・11以後、賢治の作品は新しい目で読まれるようになりました。その点もとりあげながらの講座となりました。

 渡辺松男氏は、難病をかかえながら、すぐれて独創的な短歌を作りつづけてきた歌人。このたび句集『隕石』をまとめました。短歌にもおとらぬ独創性が高く評価されています。「路上」にも25句の新作をいただきました。

 冬道麻子さんは、難病とたたかいながら歌を作っていましたが、最近はめったに発表しなくなりました。今回、父親の死に触れた連作を、送っていただきました。

 佐藤祐禎氏は、大熊出身のアララギ歌人。早くから原発の危険性を訴え、歌集『青白き光』を刊行しました。  原発事故で、避難を余儀なくされ、いわき市に生活していました。その地で新しい家を造り、引っ越し作業をしている最中に倒れ、ついに帰らぬ人となりました。  避難生活のなかでも、精力的な作歌をつづけてきましたが、今回はそのなかから100首選び、小歌集としました。選出は、いわき市在住の歌人高木佳子氏におねがいしました。  また会津若松市在住の本田一弘氏には、作家論を書いてもらいました。  いずれも読み応えのある、充実した内容です。

「路上」の刊行部数は、250冊だけです。在庫、僅少です。ご希望の方は、早めにお知らせください。振込用紙を挟んでお送りします。