もえるゆき  児童文庫 1

もえるゆき

もえるゆき  児童文庫 1 /佐藤通雅 著

佐藤通雅・作/飛鳥童・絵
アリス館 版
1973年01月 発行 : 189頁 : A5ハードカバー
定価 : 1,029円(980円+税)
ISBN : 4-7520-3641-X
NDC : K913

─まえがきより─

この物語ものがたり は、東北地方にある山の中にある、ある 温泉おんせん 町を 舞 台ぶたい にしたものです。といっても、もちろん頭の中でこしらえた 舞 台ぶたい です。
古くからつたわるこけしを、 伝統でんとう こけしといいます。その町には、ながいあいだ 伝統でんとう こけしをつくりつづけている人が、何人かいます。 金山吉三かなやまきちぞう さんもそのひとりです。この人は、にぎやかな 温泉おんせん 町をきらって、ずうっと 山奥やまおく にすんでいる人です。リスが家の中にとびこんだり、キツネが にわ に あそ びにきたり、ときにはクマまでやってくるのですから、そうとうな 山奥やまおく です。
吉三きちぞう さんは、なぜ町にひっこそうとしないのでしょうか。そして、この 金山吉三かなやまきちぞう さんとは、いったいどのような人なのでしょうか。
まずは、 物語ものがたり をはじめることにしましょう。

目次

  • 第一章 金山吉三かなやまきちぞうさん
  • 第二章 みずえ
  • 第三章 海とみずえ
  • 第四章 なのはなのうた
  • 第五章 月夜のししおどり
  • 第六章 ゆきと白うま
  • 第七章 きえたほし
  • 第八章 さようなら、すすき山
  • あとがき