【往還集143】2 100首会・続

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場所は和室の大部屋。腹ばいになりながら頭をひねりました。
10まではうまくいく。
20で苦しくなり、50を越えるころは疲れ果てる。
けれど100に達しなければ眠れない。
夜も深まる。
最後のほうはいいかげんに作って、やっと提出。
こうして松島の朝を迎えたのですが、「オレまだできないんだ」と寝不足顔の人がいました。
どうしても完成せず、徹夜したというのです。
その名、小中英之(こなかひでゆき)。
彼は数だけ合わせればいいんだという気持ちになれなかった。ことばひとつもおろそかにできなかった。
そのためただひとり徹夜。
小中は後に出色の名歌をずいぶんのこしました。

「蛍田てふ駅に降りたち一分の間(かん)にみたざる虹にあひたり」

は代表作。
その後自分は結社を離れましたが、彼との交流は亡くなるまでつづきました。
「正徹物語」の100首詠をきっかけに、小中英之の若き日のシーンが、鮮やかによみがえってきました。
(5月25日)

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このページは、管理者が2018年5月25日 11:39に書いたブログ記事です。

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