【往還集134】46 一番の悲しみ

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▲閖上中の正面の大時計。校舎解体のため、保管される。
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▲閖上中のすぐ前には、ねじれたままの鉄柵がある。

2015年11月7日
あと数か月で5年になるというのに、海に立つとやっぱり胸がしめつけられる。
荒浜は護岸工事がさらに進み、広漠たる一帯も整備されていく。
閖上港には小型漁船が並び、漁業復活の兆しも見える。
閖上には「閖上の記憶」という小さな資料館がある。そこに立ち寄って確認したら、当日小学校には1000人ほどが避難したという。児童は約420人。学校を休んだ1人だけが犠牲になり、あとは全員助かった。
保育所には50人いたが小学校に避難して全員助かった。
こういうことを〈美談〉として語ると、必ずそうでなかった学校を傷つける、だから大きな声ではいいにくいと土地の人はいっていた。
いきなり未経験のことが生じたとき、助かるか助からないかはほとんど運だ。
だのに生きる側に回されたものはあまりにも人間的な場面に回帰する。
ある人は攻撃的になり、ある人は口ごもる。この混沌が今の一番の悲しみだ。


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このページは、管理者が2015年11月 7日 10:51に書いたブログ記事です。

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