【往還集128】7 震災遺構

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荒浜小学校の体育館が解体されたときには、啞然とした。床が波打ち鉄筋の曲がりくねる様は津波の凄まじさを物語る、またとない遺構だったのに。校舎も解体の話があるが、現在は保留中。
各地の震災遺構は次々と消えていく。地元の人が「見たくない」という気持ちはよくわかる。
「見たくない」とはただ「見るのがいやだ」ではなく、目にしただけで眩暈を覚えたり胸の動悸が生じたりすることをさす。だから早く処分してほしいという気持ちはよくわかる。だがどれかを残していかなければ、やがては忘れ去られる。
広島では論争の末にドームが保存された。長崎では浦上天主堂を解体してしまった。この差はあまりにも大きいと、長崎を訪れるたびに思う。
いったいどうしていくべきか。住民の気持ちも無視できないからとりあえずフェンスで囲んで冷静な判断のできるまで待つ。それ以外の妙案があるとは思えない。
(9月22日)

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このページは、管理者が2013年9月22日 16:03に書いたブログ記事です。

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