【往還集124】17 「はて知らずの期」・続

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▲「はて知らずの記」・続 野川橋のすぐ近くの渓谷。清流と断層もあらわな崖。
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▲「はて知らずの記」・続 作並温泉へ行く途中の切り立った鎌倉山。通称ゴリラ岩ともいう。

正岡子規は仙台の南山閣に8月3日、4日と泊まり、5日には出羽(現、山形)へと向かう。
その途中、愛子(あやし)を通る。いま、私が住んでいる仙台郊外。

広瀬川に沿ふて遡る。嶄巌激湍(ざんがんげきたん)涼気衣に満つ。橋を渡りて愛子の村を行く。路傍の瞿麥(くばく)雅趣めづべし。野川橋を渡りてやうやうに山路深く入れば峰巒(ほうらん)形奇にして雲霧のけしき亦たゞならず。

さすがに難解語が多いので、口語訳してみる。「広瀬川に沿ってさかのぼる。切立つ巌、激しい早瀬で、涼気が衣にいっぱいになる。橋を渡って愛子の村を行く。道端のナデシコの風雅な趣は愛らしい。野川橋を渡ってようやく山路深くへ入れば、山の峰は奇怪、雲霧が加わってさらにただならぬ形状だ。」
このとき子規がみた風物は、現在もかなりのこっている。それらを梅雨の晴れ間に車で行って、撮影してきた。観光地になっていないので、切立つ巌も早瀬も、原形を保っている。
(6月24日)


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このページは、管理者が2012年6月24日 12:47に書いたブログ記事です。

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